生活空間のデザイン
家族が集い、個の時間を深める。日常の中心となるリビングとプライベート空間のあり方。
重心を低く、
大地に近づく暮らし。
日本の伝統的な住居の基本は「床座(ゆかざ)」にあります。畳の上で座り、寝転ぶ生活。現代ではソファや椅子が主流ですが、私たちはこの「重心の低い暮らし」の心地よさを現代のスタイルに再解釈しています。
ロータイプのソファや、脚の低いテーブルを選ぶことで、天井が高く感じられ、空間に「間」が生まれます。また、視線が低くなることで、窓の外の庭や地面との心理的な距離が縮まり、より自然と一体化した安心感を得ることができます。
静寂を纏う寝室
一日の終わりと始まりを迎える寝室は、家の中で最も静かで、精神的な回復を促す場所でなければなりません。私たちは寝室を「眠るための部屋」から「自己と向き合うためのサンクチュアリ」へと昇華させます。
過度な装飾や鮮やかな色彩を排除し、珪藻土の壁、リネンのシーツ、和紙を通した柔らかな間接照明など、触覚と視覚に優しい素材で構成します。朝は障子越しのような柔らかな光で目覚め、夜は深い闇と僅かな灯りで心を鎮める空間です。